異なるチャンネルの測定値で演算する方法:マルチデータ演算機能
詳しくは取扱説明書 “マルチチャネル演算条件の設定” をご確認ください
[Setup…] にある変換式と補正式はチャンネルごとの演算結果をログとして保存する機能です。
マルチデータ演算した結果は新規チャンネル扱いとしてログに追加されます。
マルチデータ演算では同時刻の測定値のうち最大4つのデータを変数として利用できます。
(例えば、4chの測定をし、マルチデータ演算を1ch追加するとログには5chの測定結果が残ります)
使用データ数が1個:変換式の代わりに使用できます。
使用データ数が2個:差分値を表示できます。
使用データ数が3,4個:ch間の最大値表示や平均値表示などがリアルタイムに表示できます。
手順
- 測定ユニット測定条件をSettings の[Setup …]で設定をします
- マルチデータ演算の条件を指定するためにSettings の[Setup Calculation…]をクリックします
- Formulaの中に使用したい演算式を選択します
D1 D2 D3 D4が演算で使用する測定データです
データはマルチデータ演算のchごとに異なるデータを指定することができます - 表示されている列が足りない場合は[Column Selection]で列を追加する
下の図ではD1、D2 のみ表示されていますがD3やD4を表示に追加することが可能になります - D1、D2、・・・に使用する測定チャンネルを選択します
- 演算によって単位が変更になる場合はUnitに単位を入力します
- Formulaの中に使用したい演算式がない場合は[Edit Formula]で演算式を登録します
- 設定が完了したらOKをクリックします

演算式の登録
- [Edit Formula]をクリックすると以下のダイアログが表示されます
- Inputに演算式を書き込みます
使用できる記号、関数は下記の通りです
詳しくは取扱説明書の演算式編集ダイアログの設定をご覧ください - OKをクリックし登録します

以下の演算記号・関数を使用可能です。
詳細は取扱説明書 演算式編集ダイアログの設定 をご確認ください。
| 記号 | 内容 |
|---|---|
| + | 加算 |
| – | 減算 |
| * | 乗算 |
| / | 除算 |
| () | 括弧 |
| 関数 | 内容 |
|---|---|
| Abs | 絶対値 |
| Sqrt | 平方根 |
| Pow2 | 2乗 |
| Log10 | 底10のログ |
| Log | 底eのログ |
| Exp | エクスポネンシャル |
| Sin | サイン |
| Cos | コサイン |
| Tan | タンジェント |
| Asin | 逆サイン |
| Acos | 逆コサイン |
| Atan | 逆タンジェント |
| ChMax | チャネル間最大値 |
| ChMin | チャネル間最小値 |
| ChAvg | チャネル間平均値 |
設定条件での登録エラー
マルチデータ演算の設定は測定ユニットの設定をSettings -> [setup…] で確定してから実行します。
データ同士の演算をすることから測定しない測定ユニット・チャンネルを含むことはできません。
同様に、サンプリング周期の異なるデータの演算もできません。
エラーの例は下の図の通りです。
演算式の設定が未完了の部分は灰色になっています。
D1、D2が赤字の部分はデータの演算できない組み合わせ(2000-3はサンプリングが異なっている、2000-4はchがOFF)

エラーが出た時の設定は以下の通りです。











