高速サンプリング時の同期性の改善 クロック補正機能

1msサンプリングなどの高速サンプリング動作では同期信号のばらつきとサンプリング周期が同等になるため、随時同期をとることが難しくなります。WM2000シリーズでは50msサンプリング以下の高速サンプリングでは測定開始時に同期をとるスタート同期で測定をしています。長時間動作させた場合、測定ユニット内部のクロックのばらつきから徐々に測定ユニット間のタイミングがずれていきます(100ppm程度)。PC通信ユニットから共通に出す、スタート信号とストップ信号を使い測定ユニット間のクロックのばらつきを補正が可能です。
同期の種類とクロック補正機能の詳細についてはこちらをご確認ください(信号処理のノウハウ)

クロック補正機能の使い方

  • 高速サンプリングで測定をします
  • 測定を停止すると自動でロストデータの回復をします
  • データ表示ウィンドウを起動するためにviewをクリックします※
    ※過去に測定したデータをクロック補正して表示する場合はOpen Folderでログファイルを選択し開きます
  • データ表示ウィンドウが起動する前に下の図のウィンドウでクロック補正機能を使用するかどうかを選択できます
  • Yesを押します
    (Noを押すとクロック補正をしない元々のデータが表示されます)
  • クロック補正した測定結果をデータ表示ウィンドウが起動します